2023年 04月 29日
高校時代の黒歴史
先日、「あい○○」君という中学生くらいのお子さんを診察したのですが、名前を拝見しながら、ふっと思ったことがあり聞いてみました。

「君って、クラスの出席番号、絶対に1番だよね?」
速攻でうなづかれ、横にいたお母様から「学校では何をやるんでも最初が多いので、本人としてはうーん。。て感じなんですよ」と苦笑い。
確かに一番手は注目されるし、緊張するかも。
私は「やまもと」なので、出席番号は大体最後の方だったなあ。
そんな会話をしならがら、高校時代の黒歴史を思い出しました。
それは音楽の試験での出来事です。
私が通っていた高校では音楽の試験は「歌」でした。課題の歌を記憶して、一人ずつみんなの前で歌うのです。
音痴でもいいからちゃんと覚えて一所懸命に歌うことが重要とされていました。
一番評価が低いのは、覚えていかないことでした。評定が下がるのはもちろんですが、やる気が全く感じられないと先生の逆鱗に触れ、ペナルティがありました。
それはいわゆる「ケツバット」です。音楽なのに体育会系っぽい先生で、竹刀みたいな角材で悪さした生徒のケツを引っ叩くのです。どうせ軽く叩くだけでしょ。。と思ったら大間違いで、ガチ本気のケツバットでした。
これは「ガス管破裂の刑」と呼称され、生徒の中で恐れられていました。
だったら歌を記憶していけばいいじゃん!
という意見はもっともですが、試験で歌う順番は出席番号でしたし、私はいい加減な人間なので、「番号順だとオレは最後の方だから時間はたっぷりあるし、試験中に覚えればいいかな」くらいに思っていて、家でもロクに練習とかしていませんでした。
ところがある試験の日、
「ヨーシ、みんな!いつも番号順だから今日は逆順で最後の番号から始めるゾ!」となったのです。
誰かが「ゲッ!と叫びました。私も背中から変な汗が出てくるのを感じました。
試験の結果は散々で、全くやる気がないと判断され、「ガス管破裂」の被害者になりました。
ちなみにガス管破裂が累積すると、体の向きをクルッと変えて正面から叩かれる「水道管破裂」も存在していました。在学中に見たことはありませんでしたが。。想像しただけでゾッとします。
「ガス管破裂」にしても「水道管破裂」にしても、今の世の中だったらたちまちニュースになるかもしれませんね。記者会見で校長は謝罪、先生はクビになっちゃうかも。。
でも当時はそういう流れはありませんでした。
「覚えていかなかったんだから仕方ないよね」
それが全てだったと思います。
この先生、どこかユーモラスで全然キライじゃなかったな。そういえば同窓会とかでも引っ張りだこでした。
ケツは痛かったけど、ある意味で良い時代だったのかもしれません。

「ガス管破裂」の被害者になった頃のいんちょー。(一番左に立っているナイスガイ)
昭和感あふれる写真です。モノクロなのが良いですね。
※相当古い写真で、おそらく誰も原型を保っていないと思われますので、そのまま掲載させていただきました。
by yamamoto-jibika
| 2023-04-29 05:59