2020年 09月 29日
秋の花粉症、鼻炎
最近のブログですが、文鳥のゴマちゃんとか娘の描いた私のイラストとか、耳鼻科疾患と異なるジャンルが続いてしまいました。
このままではいけないと思って、今回は耳鼻科に関連する内容にしました。
テーマは秋の花粉症、鼻炎です。
一般に花粉症といえば春のスギ、ヒノキを思い浮かべる方が多いと思いますが、
秋に特有な鼻炎、花粉症があるのをご存知ですか?
まず花粉症ですが、ブタクサ、ヨモギなどがあります。
何だか変テコな名前ですが、耳鼻科の中では有名な花粉症で、
8月から10月にかけて、河原や公園、空き地などに生えています。
スギ花粉よりも粒子が小さいので、吸い込んだ花粉が肺や気管支にも入り込みやすく、咳など内科的な症状をもたらすこともあります。
次は花粉ではありませんが、ハウスダストやダニなど通年性アレルギーもこの時期に悪化します。
夏に増殖したダニが死骸となりハウスダストと相まって飛散するためです。
これらは気管支喘息の原因としても有名ですが、連動して鼻炎が悪化します。
そもそも鼻、喉、気管、気管支、肺は全部つながっているので、同じような病態を起こしやすいのだと思います。
もう一つ、この時期にみられる鼻炎に、寒暖差アレルギーがあります。これは、花粉やハウスダストなど特定のアレルゲンによらない鼻炎で、環境の変化、特に冷風刺激により誘発されます。朝昼晩の温度差(昼は暑いけど、朝晩は冷える)が大きな要因です。
これには自律神経が関与しており、若い女性に多く見られます。粘膜過敏というイメージで「血管運動性鼻炎」と呼称されています。
疲れやストレス、寝不足など、生活環境と関係が深いと言われています。
特定のアレルゲンが原因ではないため、アレルギーの血液検査では異常は出ません。
逆に言えば、鼻炎の血液検査で正常だったとしても健康とは限らない、ということです。
このあたりは注意が必要ですね〜
よくある質問に、鼻炎の原因によって治療、特に薬の種類は違うのか?というものがあります。
結論から言うと原因が何であろうと同じです。
まずは抗アレルギー薬や点鼻薬を使って症状を抑える、ということになります。
投薬内容のご希望、ご相談があれば、何でも仰ってくださいね
久しぶりに耳鼻科の文章を書いたら疲れたな。。
すみません。。
PS
新しいホームページは10月1日から切替ることになりました。
同時に順番システムも変わります。
ご不明な点があればお問い合わせください。