2018年 02月 05日
インフルエンザ流行中
最近、インフルエンザが猛威をふるっています。今年は大流行だとニュースでも報道されていますし、当院にも連日多数の患者さんが訪れています。
インフルエンザといえば、鼻に綿棒を突っ込まれる恐怖の検査がありますね。
大人でも涙目になってしまいます・・
ところで、鼻に突っ込まれた後、どのような手順で診断しているかご存知でしょうか?
綿棒は専用の薬液の中でゴシゴシしごかれます。
そしてテストプレートという専用の検査板を取り出し、中央にある試料滴下部に薬液を垂らします。
A型とB型が左右のウィンドウに分かれています。滴下後、約10分待って判定します。

その横の「判定」のところに赤いラインが出れば陽性(インフルエンザに罹っている)になります。
ケース1は陰性(インフルエンザではない)です。良かった良かった

ケース2はB型の「判定」ところに赤いラインがはっきり出ていますね。インフルエンザB型です。お大事に

ケース3もうっすらですがラインが確認できます。色の濃さは関係ありません。インフルエンザB型です。お大事に

このような場合は職員みんなに見てもらいます。患者さん自身に確認してもらうこともあります。
インフルエンザかどうかで、学校や職場に行けなくなったり、ご家族の生活にも関わってくるので皆真剣です。
最初に陰性だと思っても、職員の誰かが「うっすら見える」と言い出したら「うーん、やっぱり陽性の気がしてきた」ということもあります。
心眼が必要というか、意外とアナログな検査でしょう?
ちなみに、検査が陰性だからといって100%インフルエンザではないとは限りません。偽陰性といって、本当は陽性だけど陰性と出てしまうことがあります。
例えばご家族、学校や職場で席の近い人がインフルエンザであった場合、検査結果が陰性でも「臨床的に強く疑われる」場合にはインフルエンザとして治療することがあります。このあたりはケースバイケースなので、ご相談ください。